
「化学」と聞くと、なんだか難しそうで身近じゃない、と感じる方もいるかもしれません。でも実は、私たちの毎日には化学がたくさん関わっています。たとえば、朝の歯磨き、手を洗う石けん、スキンケアで使う化粧水や乳液、食事や洗濯、植物の成長や香りに至るまで、どれも化学のしくみに支えられているのです。
今回は、「化学とはなにか?」という基本的な内容からはじめて、私たちの肌とスキンケア製品に化学がどう関係しているのかをやさしくお話しします。
化学とはなにか?
化学とは、物質の性質や変化を研究する学問です。水や空気、食べ物、肌、化粧品など、世の中のあらゆる「もの」は物質からできており、それらの性質や反応、組み合わせ方を解き明かすのが化学の役割です。
もっと具体的にいうと、化学は「分子」や「原子」という、とても小さな単位で世界を見つめて、なぜ物が溶けるのか、なぜ泡が立つのか、なぜ色が変わるのか、といったことを探ります。
化学は物理学や生物学、地学とも関係していて、たとえば生命の仕組みを理解する「生化学」や、薬の働きを考える「薬学」も、化学の仲間です。
スキンケアと化学の関係
スキンケア製品は、実は化学のかたまりとも言えます。ただし「化学的なもの=不自然で悪いもの」というイメージを持たれがちですが、それは正確ではありません。
「化学」は「化学物質」とイコールではなく、天然の成分でも化学構造を持ちます。たとえば、植物から抽出された精油も、香り成分(例:リナロールやシトロネロールなど)という化学構造を持った物質からできています。
UUBUのような製品においても、「肌に心地よい」と感じられるテクスチャーや香り、安定性や使用感のよさは、化学の知識があるからこそ実現できるのです。
スキンケアの成分設計はなにを大切にしているか?
化粧品の開発には、肌の構造や状態を理解したうえで、どのような成分をどの濃度で組み合わせるかが重要です。
たとえば以下のような点が設計に影響します。
- 水に溶けるか油に溶けるか(親水性・親油性)
- 肌表面のpH(酸性・アルカリ性)との相性
- 保存性(防腐の必要性)
- 香りの安定性(揮発しやすさ、他成分との反応)
- 感触やのびの良さ(粘度、乳化のバランス)
これらはすべて化学的な視点で調整されています。ただし、肌への刺激性などを避けるため、安全性評価も慎重に行われています。
薬機法と化粧品:どこまで言える?
ここで大切なのが、「薬機法」という法律です。薬機法では、「化粧品」として販売する商品は、「治療」や「効果・効能」をうたうことが制限されています。
たとえば、化粧品は「肌荒れを治す」「シミが消える」といった表現をしてはいけません。こうした効果を謳えるのは、「医薬品」や「医薬部外品」に限られているからです。
そのため、UUBUでも「肌を整える」「うるおいを与える」「香りでリラックスする」といった範囲で、製品の特長を丁寧に伝えています。
ここにもまた、化学の役割があります。たとえば「うるおいを保つ成分」には、グリセリンやヒアルロン酸、セラミドなどが使われますが、それらがどのように水分を保持するかも化学的な視点で研究されています。
化学は「自然」と対立するものではない
「ナチュラル」「オーガニック」といった言葉が人気の昨今、「化学的なものは避けたい」と感じる方もいるかもしれません。でも実際には、自然の中にあるものすべてが化学でできており、自然素材も化学の知識で分析・抽出されて使われています。
自然由来の成分をそのまま使うと、安定しなかったり、肌に合わなかったりすることもあります。そこで、安全性や機能性を高めるために化学的に工夫を加えることがあるのです。
たとえば
- 腐らないように、必要最低限・肌のことを考えた防腐剤
- 植物エキスによる刺激を抑えた設計
- 酸化を抑えた原料と配合量
- 赤ちゃん向けのケア用品は100%化学成分がいい場合も
これらは、肌への快適さを守るための「やさしい化学」の工夫です。
知ることで、選ぶ力が育つ
「化学」はとても広くて奥深い世界ですが、ほんの少しでも理解があると、自分の選択に自信が持てるようになります。
たとえば、配合成分のラベルを見て、「これは保湿のためのものだな」「この香り成分、精油から来ているのかな」と100%理解する必要はありません。
水分を入れるために化粧水やパックを選ぶ、蓋をしたいからオイルやクリームを選ぶ、そしてその中でも使っていて心地いな、なんとなく自分の肌にあっているかも。そんな感じで自分に合うスキンケアのアイテムたちを揃えていく程度でいいんです。
派手なスキンケアや、丁寧なスキンケアではなく、”わたしのライフスタイル”に合うスキンケアを知り、続けれるスキンケアを大事にしてください。
UUBUはこれからも、「肌」「心」「香り」をつなぐ体験を、科学と感性の両面から支えていきます。安心して手にとっていただけるよう、これからも丁寧に、誠実にものづくりを続けてまいります。
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