化粧品のOEM(製造販売元)に就いてみてきたこと

私がOEMで働いて、見てきた衝撃的な出来事をお話します。

■入社して知った衝撃的な真実

入社して最初は、とにかく驚きとギャップの連続でした。
今回は、今まで自分が知らなかった「化粧品業界」について紹介いたします。

「◯◯エキス配合」ってよく聞きますよね。
どのくらいエキスが配合されていると思いますか?
実は、極端に言ってしまうと
5tの大きなタンクに1適のエキスを垂らすだけで「◯◯エキス配合」って言える世界なんです。
(もちろん工場側はどの商品も決まった量をきちんと計測して配合しています)

また、化粧品には「全成分」を表示する必要があり、それは基本的に配合量の多い成分順に記載されています。
ただ、「1%以下の成分は順不同で記載可能」なんです。
最初にそれを知った時は、

え、エキスの配合量1%以下ってどういうこと…
それに、化粧品の原価も数百円(商品によりますよ!)
ってどういうこと、ほとんど水の商品もあるの?…水商売じゃん。

って本気でびっくりしました。

配合量だけではなく、濁り剤で白くしたり、増粘剤でとろみを出したり、
商品の色やとろみの調整をするなど、演出までできるんです。

世の中について、商売について、何も経験がなかったので余計に驚きました。
OEMに入って知った、衝撃的事実でした。

■スキンケアって何?良い成分がたくさん入っていればいいの?

OEMに入って、大好きだった化粧品についての衝撃的事実を知ってしまいましたが、
改めて「スキンケアって何か」を考えるきっかけにもなりました。

スキンケアって、あくまでも「肌をきれいに整えるもの」であって、「綺麗を保つもの」なんです。

そもそも皮膚(肌)って何から作られるのかというと、化粧品ではなく食べ物から。
そして、それに加えて水分も油分も保湿因子ももちろん必要で重要になってきます。

食べ物から摂取する栄養分に加えて、
水分や油分、保湿因子を「スキンケア化粧品」で補うというイメージです。

だから「良いスキンケア化粧品」を使いたいって気持ちが生まれてきますよね。

けれど、「良いスキンケア」ってなんでしょう?
1%以下でも効能効果があるというデータが取れている原料はもちろんあるし、
逆にいい成分がたくさん入っていればいい、というわけでもない。
ビタミンC100%の液体を塗っておけば美白になるのかというとそんなわけではなく、
乾燥するし、刺激が強いから人によってはピリピリするし、すぐ酸化するから安定性も最悪。

大切なのはバランス。何事もバランスなんです。

小話:原価の話

化粧品の原価って気になりますか・・?
この仕事に就いて、原価についてものすごく突っ込まれました。
けど、マッサージとか美容室に行く時って原価気にするっけ?と思っています。

化粧品だって人件費はかかっているし、ECサイトならサーバー代のようなインフラ費、
小売であれば卸価格になるし、物流コストも満足度を上げるための活動費用もかかる。
仮に百貨店ブランドの商品の原価が数百円だとして
(だた、数百円で作るとなると相当数生産が必要になるので私が作ろうと思ってもまず数量的に無理です‥)
数多くのお客さんがいて、社員がいて、
資金のある大きい会社だから原価を抑えることができます。
名前で売れているのではなく、そこまでのブランド力を創り上げてきたから売る力もついている。
だから、この仕事に就いて、化粧品のできる背景まで見るようになったので
原価はあまり気にしなくなりました。

■私が自身の化粧品ブランドを立ち上げようと思った理由

元々化粧品は好きだったのですが、

どんな気持ちで化粧品買ってたっけ
自分が関わった商品たちってどんな気持ちで買ってたっけ
その商品たちを手にとってくれた人たちはどんな感想が生まれてるんだろう

って改めて考えるようになりました。それに

なんでこんな商品が売れるんだろう?
なんでこれが売れないの?

と思うことも増えてきて、気になって学んでみたくなった結果、
自分で自分が一番使いたいものを作って活動してみようってなりました。
広告やマーケティングが過激になって問題が増えているから余計に
なんでそうなったのか、知りたくなったというのもあります。笑

■UUBUのこれから

UUBU(ウーブ)は、ブランドストーリーやコンセプトは一旦置いておいて、
中身に関しては成分ももちろんこだわったのですが、
使用感・香り・翌朝の化粧ノリ、
そしてとにかく”毎日続けられる”を意識して作りました。

炭酸パックとかすごく好きなのですが、
いいのわかっていてもめんどくさくて結局使わなくなるほど、
私は美容好きなわりに結構ズボラなんです。

だからそんな私でもずっと使い続けたいと思える化粧品を作りたいと思って作りました。

そして、「他の商品を使っても、結構UUBUがいいってなって戻っちゃう」って
そんな感想をもらった時は本当に嬉しかったし、UUBUを作って本当によかったと思いました。


そんな私が作ったスキンケアブランドUUBU(ウーブ)は

こちら ▶ UUBU公式ホームページ:ウーブオフィシャル

SNSも見てね ▶ UUBU公式Instagram:https://www.instagram.com/uubu_official/