医療とエステ、医薬品と化粧品の違い

正しく知ることで、わたしに合った選択を

私たちの暮らしに深く関わる「医療」と「美容」。その中でも、「医療とエステ」「医薬品と化粧品」の違いについて、正しく理解している方は実は少ないかもしれません。

肌トラブルが出たとき、病院に行くべき?それともエステ?
シミやシワが気になるけれど、美容皮膚科の方が効果があるの?
“美白効果あり”って書いてある商品は、みんな同じ?

そんな疑問にお答えしながら、この記事では「医療とエステ」「医薬品と化粧品」の違いについて、わかりやすく解説していきます。

1. 医療とエステのちがい

まずは、「医療」と「エステティック(以下、エステ)」の違いから見ていきましょう。

医療とは

医師や看護師など、国家資格を持つ医療従事者が、科学的根拠に基づいて「診断」「治療」「予防」などを行うのが医療行為です。
たとえば、皮膚科での診察や処方、注射や点滴、レーザー治療などが該当します。

医療行為は法律で厳格に定められており、医師法・保健師助産師看護師法などに基づいて運営されます。
また、使用される薬剤や機器は、国の承認を受けたものに限られています。

エステとは

一方で、エステは「治療」ではなく、「癒し」や「美容目的のサポート」に分類されます。
たとえば、フェイシャルマッサージ、ボディトリートメント、脱毛、アロマテラピーなどは、エステティシャンが提供するサービスです。

エステでは、医療行為にあたる「診断」や「治療」はできません。
「健康な肌を保つサポート」や「気持ちを前向きにするケア」を目的としており、リラクゼーションや生活習慣の見直しにも役立ちます。

2. 医薬品と化粧品の違い

では次に、「医薬品」と「化粧品」の違いについて見ていきましょう。
実はこの区別も、薬機法(旧・薬事法)という法律で明確に定められています。

医薬品とは

医薬品は、「病気の予防や治療、または身体の機能を改善することを目的とするもの」と定義されています。

たとえば、抗生物質、湿布、塗り薬、内服薬などはすべて医薬品です。
医師の診察を経て処方される「医療用医薬品」と、薬局などで購入できる「一般用医薬品」があります。

医薬品には有効成分が明確に含まれており、その効果や副作用、安全性については厚生労働省が審査・承認しています。

医薬部外品とは

医薬品と化粧品の中間に位置づけられるのが「医薬部外品(いわゆる薬用化粧品)」です。
厚生労働省に効果効能の表示が許可された成分が含まれており、たとえば「ニキビを防ぐ」「フケ・かゆみを防ぐ」「肌を整える」などの表現が可能です。

ただし、医薬品ほど強い効果はなく、「予防」や「衛生」の範囲にとどまるのが特徴です。

化粧品とは

一方、化粧品は「身体を清潔にし、美しくし、皮膚や毛髪をすこやかに保つことを目的としたもの」です。

洗顔料、化粧水、乳液、シャンプー、リップ、香水などが該当します。
薬機法上、化粧品は「人体に対する作用が緩和なもの」と定められており、病気を治したり、皮膚の構造を変えたりすることはできません。

そのため、広告やパッケージにおいても「治る」「改善する」「回復する」などの表現は使えず、「うるおいを与える」「肌を整える」といった表現にとどまります。

3. エステや化粧品にできること、できないこと

スキンケアに関心がある方にとって、エステや化粧品が「どこまでできるのか」は大切なポイントです。

エステにできること

エステティックは、「美しさと健康の維持・促進」を目的としています。
血行を促進するマッサージ、リラクゼーション効果のある香り、保湿による肌の柔らかさ向上などは、エステの得意分野です。

精神的ストレスの軽減や、自律神経のバランス調整にも役立つケースがあり、「肌本来の働きをサポートする」「健やかな状態を保つ」ことを目指しています。

ただし、エステでは病気の診断や治療、皮膚トラブルの改善を目的とすることはできません。

化粧品にできること

化粧品は、肌のバリア機能を保つ・保湿をする・香りで気分を整えるなど、毎日のケアに欠かせない存在です。

肌の「見た目の印象」を良くしたり、肌の状態を整えることで「触れたくなる肌」へと導いたりと、あくまで“健やかさを保つ”ためのアイテムです。

一方で、「シミを消す」「シワを改善する」など、治療や構造的変化を伴う効果は認められていません。

4. 美容皮膚科や美容医療との違い

最近では、「エステ」と「美容医療」が混同されることも増えていますが、これらはまったく別の領域です。

美容皮膚科・美容外科とは

美容皮膚科や美容外科は、医療機関として医師が施術を行います。
たとえば、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、レーザー治療、医療脱毛などが該当します。

使用される機器や薬剤も医療用であり、「しみを薄くする」「シワを改善する」といった表現も可能です。

料金はエステより高額になることが多く、リスク説明やダウンタイムの有無など、医療ならではの注意点もあります。

自分に合った選び方

「今の肌を癒したい」「気分をリフレッシュしたい」なら、エステやアロマなどの“ウェルネスケア”がぴったり。
「根本的に治したい」「肌悩みを医学的に解決したい」なら、皮膚科や美容医療を選ぶのが適切です。

大切なのは、「目的に応じた使い分け」をすること。
肌にやさしいスキンケアを日々続けることで、医療やエステに頼らなくても健やかで満ち足りた肌を保てることもあります。

5. UUBUの考える「スキンケアの役割」

私たちUUBUは、スキンケアを単なる美容行為としてではなく、「自分を満たす時間」「こころを整える習慣」として提案しています。

たとえば、香りがふわりと広がる瞬間、肌がしっとりとなじむ感覚、少しほっとする時間。
それらはすべて、「いま、この瞬間を大切にする」ための小さな儀式です。

化粧品には医薬品のような“即効性”はありません。
でも、続けることで、肌が整っていく実感や、自分をいたわる心のゆとりが生まれます。

薬機法の範囲を超えることはできませんが、だからこそ、化粧品には「やさしいちから」があるのだと、私たちは信じています。

知って選ぶ。わたしの肌。

「医療」「エステ」「医薬品」「化粧品」
それぞれが持つ役割と制限を、正しく理解することは、わたし自身の健康と美容を守る第一歩です。

大切なのは、どれが優れているかではなく、今の自分に合った選択ができるかどうか

スキンケアは、肌だけでなく、こころを整える大切な時間。
情報に流されず、自分の肌とこころに寄り添う選択を重ねていきたいですね。


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